フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスは新規顧客を獲得し続けなければいけない。

顧客をしっかり確保した上で独立し、フリーランスになる人もいます。そういう人は一見、フリーランスとしての成功は間違いなしのように思えます。しかし、独立時に顧客を確保していたとしても、「新規顧客を獲得し続けていく力」がないと長年フリーランスとしてやっていくことはできないので、結局は独立時の顧客の有無は関係ないと思います。

永遠に仕事をもらい続けられるクライアントなど存在しない

どんなに信頼関係を築けていて、あなたの能力を高く評価してくれているクライアント企業や代理店も、いつまでもあなたに仕事を発注し続けてくれるわけではありません。いつかは必ず関係が切れる日がくると思っておくべきです。

発注してくれている担当者が移動になったり、退社するかもしれません。優秀であなたより単価の安いフリーランスが熱心に営業をかけるかもしれませんし、あなたに発注していた仕事を内製化するかもしれません。クライアントが倒産することだってありえます。

発注が途絶える理由なんていくらでも予想できるのに、現状に満足して新規顧客の獲得やスキル向上を怠っていたら、フリーランスとしての未来は暗いと言えます。

忙しくても新規顧客は獲得し続ける

どんなに仕事が殺到している状態でも、常に新しい顧客を獲得できるチャンスをうかがっているべきです。コネクションをつくっておけば、あなたの仕事が落ち着いた頃に新規の依頼が来るかもしれません。

得意になって新規顧客の獲得をうかがい続けていないと、既存顧客からの発注が途絶えたら、途端に窮地に陥ってしまいます。慌てて新しい取引先を探そうと思っても、都合よく売り込み先は見つかるわけでもありませんし、新しい顧客から仕事の依頼をしてもらえるまでには時間がかかるので、しばらくは収入の苦しい時期が続くことは間違いありません。下手すればフリーランスを廃業しなくてはいけないかもしれません。

仕事に困っていないなら、良質の顧客だけと取引を始めればいい

収入的に困っていないときは、良質の顧客だけを選んで営業をかけることもできます。金払いが良かったり、仕事內容がやりがいのある顧客だけにターゲットを絞るのです。

そういう顧客を増やしていけば、本当はあまり付き合いたくない既存顧客からフェイドアウトしていくこともできます。生活のために仕方なくやる仕事を減らし、やりたい仕事の割合を増やしていくことで、フリーランスとしてやっていくことがより楽しくなってきますし、高いモチベーションを保てるのでスキルも向上していきます。良いスパイラルが生まれていくのです。

というように、フリーランスになったら常に新規顧客を獲得していく“営業活動”を意識し続けなくてはいけません。目の前の仕事にだけ集中していればよかった会社員時代とは違い、“営業視点”を常に持っておきましょう。