フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスが郊外に自宅兼事務所を構えるのは考えもの。

これまでの記事でフリーランスは固定費を削るべきと散々言っていますが、だからと言って自宅兼事務所を郊外に構えるのはやめるべきです。

名刺の住所が郊外だと、どうしてもイメージがよくありません。湘南とかなら別ですが、普通のベッドタウンが名刺にかかれていると、「この人大丈夫かな?」と私も思います。

こういう言い方は良くないかもしれませんが、郊外に住んでいる人は「安いギャラで仕事をする人」というイメージがあります。安いギャラの仕事は獲得できるかもしれませんが、それではいつまで経っても精一杯働いて生活するのがやっとという状況からは抜け出せません。

デザイン事務所が青山とかに家賃がバカ高いところに事務所を借りるのは、それだけの効果があるからです。決して見栄ではありません。客(クライアント)から信頼を得て、しっかりとしたギャラを請求するには、事務所をどこに構えているのかも大切なのです。

私がおすすめしているのは、家賃を抑えつつ都心に自宅兼事務所を借りることです。家賃を抑えるためにはミニマリストになることが一番です。物を減らせば、自宅兼事務所が広くなくても大丈夫です。

子供がいるなどの理由でどうしても広い家に住みたい。そんな広い家は都心では借りられない、というのなら、郊外に家を借りて、仕事場を都心に構えるのをおすすめします。今は格安のシェアオフィスもありますし、知り合いの会社の一角に席を借りてもいいかもしれません。

シェアオフィスだと法人口座をつくりづらいそうですが、それは法人化するときに考えればいいことです。個人事業主になったばかりであれば、シャアオフィスで十分です。

収入に波のあるフリーランスは、固定費の支出を減らすことには神経を使うべきですが、仕事場だけは絶対に都心をおすすめします。都心に構えたほうが、絶対にコスパが高くなります。例えば、郊外か都心にワンルームを借りるのを検討していて、その差額が毎月3万あったとしても私なら都心に借りることをおすすめします。

月3万なら年間で36万。年間36万なら都心に借りたほうが多くのメリットが享受できます。打ち合わせへのアクセスも便利ですし、交通費も節約できる。それに、先に書いたように、ギャラもきちんと請求しやすくなります。

私は独立してから今で、山手線の駅か、山の手線の中にずっと自宅事務所を構えています。郊外ならもっと家賃を節約できたかもしれませんが、その差額分の家賃がもったいなかったと後悔したことは一度もありません。