フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスは名刺にこだわろう。

仕事でお会いする人とは、まずは名刺交換をすることが多いものです。会社員時代は会社支給の名刺を使うしかないのですが、フリーランスになると、どのような名刺を用意するかは自由です。

フリーランスは適当に名刺をつくってはダメ

適当に名刺をつくるのはやめるべきです。

デザイナーでもない人が自分で名刺をデザインしたり、自宅のプリンターで印刷したりしている人もいますが、あきらかに“みすぼらしい名刺”になっています。

そのような名刺だと相手に不信感を持たれます。ちゃんとした名刺すら用意できないと、一緒に仕事をする相手として不安になります。仕事道具である名刺を適当につくってしまう人は、仕事も適当にこなしそうと思われても仕方ありませんし、きちんとしていない人という印象が残ってしまいます。

今は格安で名刺を印刷してくれるサービスがありますし、知り合いにデザイナーがいないのであれば、デザインしてくれるサービスや人をネットで簡単に見つけることもできます。

名刺をつくるときは、どのような“第一印象”を残したいかを考える

固い業界の仕事をしているフリーランスなら“信用感”を印象づけるデザインだったり、デザイナーだったら“センス”を感じるデザインにしたりと、自分の職種に合わせて名刺をプロデュースしましょう。

また、紙質によっても名刺の印象は異なってくるのですが、グラフィックデザイナーでないと紙の選択は難しいものです。できれば、信頼のおけるデザイナーにちゃんとしたギャラを払って、デザインから紙の選定までを依頼したほうが良いでしょう。

わかりやすく“超こだわってる感”を出すなら箔押しや活版印刷

クリエイティブ職の人でなければここまでやる必要はないと思いますが、箔押しや活版印刷で名刺をつくると、名刺交換をした相手が「おっ」となることが多いものです。特に広告業界や出版業界の以外の人には新鮮に感じてもらえるようです。

ただ、箔押しや活版は印刷価格がかなり高くなります。私の名刺は1枚あたり50円くらいかかっています。1日に10人と名刺交換したら、それだけで500円の経費を使ったことになると思うと「どうなのかな?」と感じることはありますが、多くの人に「この名刺いいですね」と言ってもらえるので、お金をかけただけの効果は生まれていると思います。

名刺で必死にアピールしすぎない

名刺に資格や経歴などの情報を掲載している人がいますが、私個人としてはアピール感が強すぎて引いてしまいます。品がない感じがしてしまうのと、必死すぎて「仕事に困っている人」の名刺という印象を受けます。

名刺にはホームページやブログのURLを書いておいて、アピールしたい情報はWeb上に載せておけば大丈夫です。初対面の人に名刺で必死にアピールする必要はありません。

似顔絵をつけていいのは20代まで

自分の顔のイラストを名刺に載せている人もいますが、それは20代くらいまでにしておいたほうがいいと思います。よっぽど陽気なキャラの人なら大丈夫かもしれませんが、いい年をしたオッサンが似顔絵付きの名刺を使っているのは普通は痛いものです。

顔を覚えてもらいたいのであれば、普通に顔写真を載せたほうがいいと思います。今は大企業でも顔写真付きの名刺を使っているところもあります。

とにかくちゃんとした名刺をつくろう

独立するときはいろいろと面倒な手続きなどもあって忙しいので、ついつい名刺は適当につくってしまいがちです。そのときは「あとでつくり直せばいいや」くらいに軽く考えがちですが、一度つくった名刺はなかなかつくり直さず、ずっと使ってしまうものです。

独立するときに一度きちんとした名刺をつくっておけば、長く愛用できますし、素敵な名刺を長く使っていればあなたのブランディングにもつながります。フリーランスになるなら、最初にきちんとした名刺をつくっておきましょう。