フリーランスと自営業って違う？ フリーランスは自営業のうちのひとつです。

「フリーランスって自営業とどう違うの？」と聞かれてたことがあります。

簡単に答えると、「違い」というのはありません。フリーランスも自営業です。自営業のひとつの形態がフリーランスなのです。

自営業＝個人事業主とは自分で商売（ビジネス）をしている人

雇われずに商売やビジネスをしている人。つまり、商店街の八百屋さんや喫茶店のマスター、電気工事屋さん、個人投資家、フリーランスのデザイナーといった人たちはみんな自営業です。個人事業主（こじんじぎょうぬし）とも言います。法人化せずに商売をしている人はみんな自営業なのです。

だから、フリーランスも自営業です。自営業のなかでも、組織ではなくひとりで動くプロフェッショナルのことを一般的にはフリーランスと言います。

なかには法人化しているフリーランスもいる

ちょっとややこしいのが、フリーランスのなかには法人化している人もいることです。私もそうです。

自営業は普通は個人事業主のことを指すので、法人化しているフリーランスは厳密に言えば自営業ではないのかもしれませんが、法人化していてもひとりでやっているフリーランスの実態は、企業というより自営業です。なので、フリーランスは基本的に自営業と認識していて問題ないと思います。

フリーランスはもともと「傭兵」を指す言葉

フリーランスは直訳すると「自由な槍」。中世ヨーロッパで傭兵を指した言葉です。傭兵とは、必要なときにだけ報酬をもらって働く兵隊のこと。

現代のフリーランスも、同様のニュアンスで捉えておけばわかりやすいと思います。必要になったときだけ企業から報酬をもらって働く。実力次第でその報酬額は上下し、貢献度の高い働きをしたらその報酬額はどんどん上がっていきます。一方で働きが悪いフリーランスは、次の戦いでは声がかからないくなります。

中世ヨーロッパのフリーランスは高い報酬を貰えましたが、いつ命を落とすかわかりませんでした。なので金遣いが派手で、華やかな日常を送っていたそうです。一方で現代のフリーランスである私たちは、いつ仕事がなくなるかわかりませんが、命を落とすことはありません。なので、貯蓄残高を積み上げておくことに越したことはありませんね（笑）。