フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

嫌な相手からの仕事を断れるから、フリーランスは仕事へのモチベーションを維持しやすい。

フリーランスになることのメリットには、時間を自由に使えるようになったり、満員電車の通勤から逃れられたり、いろいろとありますが(当然デメリットもある)、大きなメリットのひとつが「嫌な人と仕事をしなくていい」というものがあります。

「人間的に嫌いだから」という理由だけで仕事を断っても問題ない

会社員をしていると、クライアントから発注された仕事を断るのは難しいものです。スケジュールが厳しくギャランティが良くない、自分の成長にもつながらないような案件でも、上司が「やれ」と言ったらやらなくてはいけません。全くやりがいを感じない仕事に携わっていれば、当然モチベーションは下がります。それは仕方のないことであり、そうした理由でやる気がなくなってしまった人を責めるもの酷というものです。

私自身も会社員時代に疲弊した経験があります。そのときは会社の経営状態が芳しくなく、なんでもかんでも仕事を引き受けていたのです。毎週のように競合プレゼンに出て、取れる仕事は全部取り、とても割には合わないような仕事もやっていました。

一方でフリーランスになり、軌道に乗り始めてからは、やりたくない仕事は自分の判断で断れるようになりました。「やりたくない」と感じる仕事はほとんどないのですが、それでも年に何回かはお断りすることもあります。

私は、よっぽどギャラや納期が厳しい仕事でもなければ、仕事は基本的に「誰と一緒にやるか」が大事だと思います。人に対して気配りのできる人、一緒に仕事をしていて楽しい人と仕事をすれば、たいがいの仕事はモチベーション高く取り組めるものです。

逆に仕事を一緒にやりたくないと思い人は、人への敬意が全くない人です。目上の人や自分のクライアントにはヘコヘコするくせに、外注先であるフリーランスには態度がでかかったり、扱いが適当になる人は最悪ですね。そういう人とは仕事をやりたくないですし、やるべきでないとも思います。

フリーランスの場合、「この人と仕事したくない」と思ったら、断ってしまえばいいのです。上司の判断だとか会社の方針に従う必要がないので、決めるのは自分です。

モチベーションを維持するから成長できる

仕事はモチベーションを維持することが大切です。モチベーションがあるからこそ、仕事にも集中できるし、新たな挑戦もできる。その結果、スキルを伸ばし、自分の市場価値を高めることができるのです。

しかし、仕事のモチベーションを保つのは難しいのが現実です。新入社員のころは高い意欲を持って仕事に取り組んでいても、5年、10年と経つと「なあなあ」で仕事をこなすようになってしまうものです。今の日本のビジネス環境は、基本的に「耐える」ことを求められる会社が多いように感じます。ひたすら耐えて耐えて耐えまくる。そんな忍耐の日々で、仕事へのモチベーションを保つのは不可能とも言えるでしょう。

その点、フリーランスは恵まれていると思います。目先のお金にとらわれなければ、モチベーションを保てる仕事にだけ取り組むことができます。モチベーション高く仕事に取り組むことでスキルを伸ばしていけます。スキルを高められれば、歳をとってからも社会に求められ、しっかり稼いでいきことができます。

今の仕事にモチベーションをまったく感じられないし、自分が成長していると感じることもできない。そんな人は、フリーランスになることを考えてもいいのではないでしょうか。