フリーランスが写真撮影をするなら、揃えておきたいカメラと機材一式。(その2)
前回はカメラボディの話を書きましたが、今回はレンズについて書きます。クオリティの高い写真を撮るには、ボディよりもむしろレンズのほうが重要です。安い入門機を使ってもレンズがちゃんとしていれば良い写真が撮れますし、高いカメラを買ってもレンズがしょぼかったら酷い写真しか撮れません。
前回のカメラボディの話で、フルサイズよりもAPS-Cセンサーを搭載したカメラをおすすめしましたが、APS-Cは価格がお手頃で写りが良い専用レンズがあります。フルサイズ対応レンズに比べて値段が安い分、気兼ねなく仕事でも酷使できます。
APS-Cレンズを中心におすすめレンズを紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
幅広い用途に対応する明るいズームレンズ
初めて一眼レフカメラを購入する方は、絞りを開放にできる明るいズームレンズを購入しましょう。絞りを開放にできるレンズというのは、ボケのある写真が撮れて、室内など光量が少ない場所でもブレずに写真を撮りやすいレンズと考えておいていただければ大丈夫です。
私がおすすめするAPS-C機用の標準ズームレンズはこれです。シグマの17〜50mm F2.8。
SIGMA 標準ズームレンズ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM キヤノン用 APS-C専用 583545
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2010/06/11
- メディア: エレクトロニクス
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これ一本あれば、インタビュー撮影から物撮り、料理、屋内でのイベント撮影など、さまざまな状況に対応できます。ボケも十分に出せるので、雰囲気のある写真も撮れます。私自身、最も使用しているレンズです。
店舗などの撮影をする方は広角レンズを
店舗の広告などを手がけている方は、広角レンズがあると重宝します。広角レンズとは、広範囲を一枚の写真に収められるレンズです。先程紹介したような標準ズームレンズでは一枚に収まりきらないような店内の全景が、広角レンズなら収められることも多々あります。
昔はAPS-C機で使える広角レンズが少なかったのですが、最近ではさまざまな広角レンズをラインナップされています。私のおすすめはキャノン純正の広角レンズです。
Canon 超広角ズームレンズ EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM APS-C対応 EF-S10-18ISSTM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2014/05/29
- メディア: エレクトロニクス
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スポーツやイベントの撮影をするなら望遠レンズを
被写体に近寄れない状況で撮影するなら望遠レンズが必須です。望遠レンズも手頃な価格のものを揃えておけば大丈夫です。望遠レンズのなかには100万を超えるものもありますが、そういうのを使うのは一部のプロカメラマンだけです。
望遠レンズはブレやすいので、「手ブレ補正」機能がついているレンズをおすすめします。初心者ほどブレてしまうものなので、「手ブレ補正」機能に助けてもらえる機会も多いと思います。
私は望遠レンズもキャノン純正を使用しています。
Canon 望遠ズームレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS USM フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2005/10/31
- メディア: Camera
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運動会を撮るなら便利ズーム
小学校や中学校の運動会を仕事で撮っているプロカメラマンもいます。プロカメラマン以外の人に運動会の撮影の仕事が入ることは稀だと思いますが、運動会のようなイベントを撮影する機会があったら、便利ズームを使用することをおすすめします。
便利ズームとは、広角気味から望遠までの幅広い範囲の距離を撮影できるレンズです。範囲が広い代わりに、絞りを開放にできないのでボケ感のある写真が撮れなかったり、屋内での撮影には弱かったりします。また、描写力にも劣るレンズも多いようです。
しかし、運動会のように近くの被写体も遠くの被写体も次々に撮影していく現場では、便利ズームは大変重宝します。
シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC OS キャノン用
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: エレクトロニクス
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こちらのレンズは200mmまであるので、かなり遠くの被写体まで撮影できます。
ただ、望遠側の距離は劣りますが、私としてはこちらのレンズのほうがおすすめです。
Canon 標準ズームレンズ EF-S18-135? F3.5-5.6 IS USM APS-C対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: Camera
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50mm/28mmの単焦点もぜひ
単焦点レンズとはズームができないレンズです。ズームレンズに比べて不便に感じるものですが、その分メリットもあります。ズームレンズよりも絞りを開放にできるので大きくボカすこともできますし、軽いので携帯性にも優れています。
私がおすすめするのはキャノンの50mm F1.8と24mm F2.8の2つの単焦点レンズ。1万円代で購入できます。50mmはちょっと望遠気味なので、料理を撮ったり、インタビューを撮ったりするのにも使いやすいです。24mmはちょっと広角気味で、EOS kissと組み合わせると超コンパクトになるので散歩カメラとしても使いやすく、私はこの組み合わせで良く旅行に持っていきます。
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2015/05/21
- メディア: エレクトロニクス
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Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応 EF-S2428STM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2014/11/13
- メディア: エレクトロニクス
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まずは標準ズームを購入して、徐々に揃えていけば大丈夫
比較的リーズナブルなレンズを紹介してきましたが、それでも全部揃えるとなるかなりの出費になります。まずは最初に紹介したシグマの標準ズームを買って、あとは必要に応じて揃えたり、お金に余裕のあるときに揃えていくと良いのではないでしょうか。
次回は三脚やストロボについて書きます。