フリーランスは最低どれだけ稼げれば生きていけるのか。
独立するかどうか悩んでいる人の多くは、「フリーランスになったら生活できるだけ稼げるのか」と不安を抱えている人が多いかと思います。
先日は、フリーランスの収入は格差がありすぎて、「フリーになったらいくらくらい稼げるか」は一概に言うことはできないと書きました。今日は、最低いくらくらい稼げれば生きていけるのかを考えてみます。
フリーランスは保険料も年金も交通費も自分の収入から
会社員時代の手取りと同じだけ稼げても、フリーランスでは同水準の生活はできません。国民健康保険や国民年金を自分で支払わなければなりませんし、打ち合わせに行く交通費なども自腹です。
会社員時代に月20万で暮らしていた人も、フリーになって月に20万稼いだだけでは同じ暮らしはできません。
都市部での最低生活費を考えてみる
風呂付きのワンルームを借りるには5万はかかると思います。食事は頑張って毎日自炊し、一日の食費を1000円に抑えれば月3万です。現在、国民年金は月に1万6490円。国民保険は前年度の収入次第で金額が決まりますが、年収200万くらいだと月々1万くらいになるようです。
現在までの支出を合計すると、10万6490円。これに仕事に必要なスマホ代や家のネット代、打ち合わせの交通費、コーヒー代などを考えると、ひとり暮らしでも最低13万くらいは必要そうです。
ただ、先日も書きましたが、家族や知人を頼ったりすれば生活費は極限まで下げられます。独立当初は周りの人に甘えてもいいでしょう。私としては、十分に稼げていない時期は、知人の家にでも居候して生活費を抑え、その分浮いたお金を機材や服などに投資したほうがいいとすら思っています。
独立当初はともかく、ゆくゆくは最低でも500万は稼ぐべき
生活に最低必要なお金しか稼げないと、仕事に必要な機材や、スキルを高めるための経験にも投資できません。会社員よりもリスクもあるのですから、少なくとも会社員の平均年収よりは稼いでいるべきだと思います。
私はフリーランスでやっていくなら、最低でも年収500万は稼ぐべきだと思います。もちろん、独立当初や一時的に仕事を失ったときは下回ってもしょうがないと思いますが、最低でも500万はないと、仕事道具や資料などにお金を使えない分、悪いスパイラルに入ってどんどん先細りしていくと思います。
独立当初は出費を抑え、あまり稼がなくても生活できるような環境に身を置いたとしても、そこにぬくぬくと安住していてはいけません。できるだけ早くしっかり稼げるようになりましょう。