フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くことについて語るブログです。

新卒や未経験からフリーランスになるのはおすすめできない。ほとんどの人が壁にぶち当たる。

コピーライター、デザイナー、カメラマンなど、フリーランスにもさまざまな職種がありますが、どの職種であってもいきなりフリーランスになるのはやめたほうがいいと思います。

もちろん、大学を出てすぐに、もしくは他業種からいきなり独立して、フリーランスでやっている人もいます。技術的なことは独学で習得し、ちゃんと生活できている人もたくさんいます。

ただ、そうした「いきなり独立組」が克服しづらい特有の“壁”が存在します。必ずと言っていいほど伸び悩む時期が来ます。今日はそのことについて書きます。

ギャラの安い仕事ばかりになる

例えばカメラマンの場合、写真教室に通ったり、本やYouTubeで勉強した程度でも、頑張って営業すればそれなりに仕事を獲得できます。カメラマンの仕事が激減していると言われる昨今ですが、取材に同行して撮影する仕事や、ブライダルや幼稚園の遠足などの「営業写真」と言われる仕事は、経験やスキルがほとんどないカメラマンでも入り込む余地があります。

しかし、それらの仕事はギャラが安い。元から安いと言われていたのが、カメラマン不況と言われるなか、さらに安いギャラで請け負うカメラマンが多数出現したため、相場がどんどん下がっているようです。

一方で、今でもしっかり稼いでるカメラマンはいます。どういった仕事なら稼げるのかというと、「商業写真」と言われる分野です。クライアントから発注を受け、スタジオでタレントやモデルを撮影したり、カタログ用の商品写真を撮影したりするような仕事です。こういった仕事は「営業写真」に比べて撮影料が高いものです。

ただ、こうした仕事にはライティング(照明)などの高度なスキルや経験(実績)が求められます。第一線で活躍するカメラマンの多くは、スタジオ勤務やアシスタント時代に、現場でスキルを学んでいますし、自然と経験も蓄積されます。

照明の知識を本や教室だけでしか学んだことのないカメラマンが、タレントやクライアントなどがいる緊張感のある現場で、しっかり仕事をこなせるかと言ったら難しいと思います。というか、スタジオでの撮影の経験がほぼゼロのカメラマンには、だれも発注しないものです。カメラマンの世界では、「営業写真」でいくら経験を積んでも、「商業写真」の世界では実績として認められないとも言われています。

もちろん、絶対に下積みが必要というわけではありません。実際に、スタジオ勤務やアシスタンを経ずにバリバリ活躍している人もいます。ただ、いきなりフリーになった人は、こうした壁にぶち当たってステータスの高い仕事を獲得できない、収入が伸び悩むといったことが多いのは事実です。

デザイナーやコピーライターでも同じ

他の職種にしても、いきなりフリーランスになったり制作会社(デザイン事務所)で一年だけ下積みして辞めたみたいな人は、同じような状況に陥りがちです。

デザイナーの場合、ちょっとした販促物のデザインをする小さな仕事は「いきなり独立組」でも獲得しやすいでしょう。人脈を使って営業すれば、個人店や中小企業から仕事をもらえると思います。

ただ、大きな仕事をしていこうと思ったら、先程書いたようなスタジオでの大掛かりな撮影をアートディレクターとして仕切ったり、大企業の宣伝部相手にロジックに基づいたプレゼンができなければなりません。

コピーライターやライターも、Webメディアの単価の安い仕事なら比較的簡単に仕事を得られるでしょう。ただ、そんな仕事をひたすらやっていても仕方ないものです。仕事の幅を広げる、より上流の仕事に携わっていくには、プランニングやディレクション(編集)のスキルがなくてはいけません。

こうしたプロフェッショナルの高度なスキルは、組織に属して「大きな仕事」に携わって経験を積んだり、上司や先輩から学んだほうが習得しやすいものです。


企業で働くのが嫌でフリーランスになりたいと思っている方も多いようですが、まだ学生だったり、現在は専門職ではない職種として働いているようでしたら、独立する前に一度、スキルを磨ける会社に就職することを私はおすすめします。