フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスは“上流”の仕事を掴んでいくべき。

フリーランスはそれぞれ専門の職種があります。私の仕事である広告制作でも、デザイナー、Webデザイナー、コピーライター、カメラマン、イラストレーターなど、さまざまな専門職の人が関わります。

フリーランスは“プロ”なので、自分の専門とする分野でクオリティの高い仕事をすることが最低条件です。それができなければ、満足に生活費を稼ぐことすらままならないでしょう。

“上流”の仕事を掴んでいく意識を持つ

ある程度の年齢までなら、自分の専門の領域だけを粛々とやっていればいいかもしれません。しかし、歳をとってくると、自分より若い人からは発注が来にくくなるという問題が発生してきます。

その問題を解消するためには、広告制作で言えば、クリエイティブディレクターと呼ばれる、制作スタッフを統括するようなポディションに立てるようにならなくてはいけないのです。

“上流”の仕事とは、企画であったり、スタッフィングであったり、仕上がりのクオリティ管理であったりと、仕事の重要な部分です。ディレクターになれば、スタッフを決めることもでき、ギャラの配分も自分次第になります。

秋元康はタダでプロデューサーをしている

AKBの総合プロデューサーである秋元康ですが、プロデューサーとしてのギャラはもらっていないそうです。AKBで莫大な額を稼いだとも言われていますが、ほとんどは詞の著作権料です。つまり、作詞家としてのギャラなのですね。


プロデューサーをすることで、AKBの作詞をすべて自分が担えるようにしているのです。作曲やPVの演出などはいろんな人に依頼しているようですが、作詞は秋元康ひとりで担当しているのです。つくった詞にダメ出しをしてくる人もいないので(あえて言えば秋元康自身)、仕事もすごくやりやすいはずです。

ディレクター兼専門職という関わり方がベスト

よっぽど大きな案件であれば別ですが、通常のWebサイトをつくるとか、なにか販促物をつくる場合、ディレクターを担うだけでギャラをしっかり稼ぐのも難しいものです。そんな潤沢な予算がある仕事は少ないものです。

だから、秋元康のように、ディレクター(プロデューサー)と自分の専門職を兼任すればいいのです。自分がデザイナーだったら、ディレクターをしながら自分でデザインすればいいのです。そうすることで、デザイン料+α(ディレクション料)が自分のギャラになります。

自分がデザイナーだからといってデザインのことだけを考えているのではなく、いつディレクターを担えるチャンスが来ても大丈夫なように、普段からディレクター的な視点を持ちながら仕事に携わりましょう。