フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

独立するときは1年分の生活費を貯金しておこう。

独立時には、しばらくは生活には困らないだけの貯金をしておくべきです。私は成り行きで独立したので貯金がなく、みじめな思いをすることになりました。その辺の経験を踏まえて今日は書きます。

独立してから収入を得るまでには時間がかかる

運良く独立してすぐに仕事の依頼が来たとしても、ギャラが振り込まれるまでにはかなりの時間を要します。依頼が来てから納品まで2ヶ月かかり、請求書を出してからお金が振り込まれるまでにさらに2ヶ月かかったりするものです。

独立してすぐに仕事が来るなんてことも稀です。だから、どんなに自分のスキルや人脈に自信があっても、1年くらいはまともに収入がないことを覚悟しておくべきです。収入が安定するまでのつなぎの生活費がないと、せっかく軌道に乗りそうなのに慌てて就職する羽目になったり、アルバイトをしすぎて仕事のクオリティを落としてしまうことになりかねません。

貯金をしていなかった私は貧乏生活に

私の場合は、独立当初からちょぼちょぼと仕事はありましたが生活は苦しかったです。ほとんど貯金はありませんでしたし、独立前に勤めていた会社からの30万強の退職金もあっという間になくなりました。

農業をしている実家からお米を送ってもらい、毎日スーパーで半額になったコロッケなどを買って食べていました。栄養バランスもなにもあったものではありません。今思えば、この食生活のせいもあって精神的にも欝気味になっていたのだと思います。

みじめな思い出として強く残っているのは、年末に仕事仲間と忘年会をしたときのことです。終電がなくなった2次会のあと、みんながタクシーで帰宅するなか、私は「ちょっとコンビニに寄ってから帰ります」と嘘を言って歩いて帰りました。自宅に着くまでの数時間、みじめで悔しくて泣きそうになったものです。

仕事のクオリティを高めるためにも生活費は確保しておこう

生活費にことかくようになると、夜も満足に眠れなくなります。いつも不安で、なにをしていても楽しくないし、気持ちが沈んでしまいます。ちょっとしたことに怒りを覚えたり、イライラすることも多くなります。

そういう状態では、仕事に100%の集中力を持ってのぞむことは難しいものです。

貧乏しても精神力で耐えればいいという単純な話ではありません。「貧すれば鈍する」というように、お金に困ると仕事のクオリティや仕事上の人間関係に間違いなく悪影響を及ぼします。

独立を考えている方は貯金をしておきましょう。