フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスとして軌道に乗ることは通過点。満足してはいけない。

フリーになって安定的な収入を得られるようになると満足してしまう人がいます。「俺(私)はフリーで成功した」と。しかし、そうやって満足してしまった人の数年後はかなり厳しいものになります。5年後、10年後には食べられなくなっていてもおかしくないでしょう。

満足したら意欲がなくなり、成長は止まる

これはフリーランスでも会社員でも同じですが、満足してしまったらそこで成長は止まります。仕事への意欲も薄れ、変に私生活を充実させようと考えてしまいがちです。

会社員なら成長が止まろうが、仕事への意欲が失せようが、それでも会社に依存していれば普通に生きていくことができるでしょう。しかし、フリーランスの場合はそうもいきません。技術やセンスのトレンドは日々変わっているのに、それを敏感に感じ取る姿勢がなくなってしまった人は、あっという間に需要がなくなってしまいます。

食えるようになったら、もっと大きな目標を掲げる

もちろん、独立した当初はある程度余裕を持って生活ができる収入を得ることばかりを考えるようになるでしょう。それは当たり前と言えます。

しかし、収入が安定してきたときこそ危険とも言えます。そこで、収入以外のもっと大きな目標や別の目標を見つけられない人が多いようです。収入以外の目標が見つからなければ、次にやることと言えば「いかに効率よく仕事を回して、楽して収入を得るか」です。そんなことを考えるようになったフリーランスは、力が衰えていくだけです。

“楽”になってきたら要注意

仕事をしていても、なんとなく“楽”だなと感じるようになったら危険です。仕事にこなれてきて、力を抜きながらやっている可能性があります。

常に新しい領域に挑戦している人は、いつも苦しんでいるものです。未知の経験を帳面しているからこそ、なにが正解か検討もつかず、脳みそをフル回転させて挑むことになるのです。

慣れている領域の仕事に比べて、新しいことに挑戦すると割に合わない仕事になります。すごく頑張っているのに、得られる収入は少ないものです。でも、そこで頑張っていると大きな成長につながり、次の大きな収入源となるスキルも手にできるのです。

新しいスキルを磨いていくことを忘れない

例えば、昔はかなり稼いでいた紙のデザイナーやカメラマンで、現在は食えなくなっている人がたくさんいます。あまり需要がなくなってきており、また、残された需要もギャラの安い若い人に流れています。

でも、紙のデザイナーやカメラマンが苦しくなることは、もう10年以上も前からわかっていたことです。だから、危機感を抱いた人のなかには、デザイナーだったらWebデザインのスキルを磨いたり、カメラマンでも動画撮影にシフトしたり、ドローンの空撮をやるようになったりした人もいます。そして、そうした人たちは今でも稼ぎ続けています。

10年後に苦しくなることは予測できたのに、現状に満足してなにも手を打たなかった人が食えなくなっているのです。フリーランスは、常に新しいことに挑戦していかなくてはいけません。