フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスに向いている人、向いていない人。

フリーランスには確実に適性があります。

フリーランスとして生きていくことが、会社員であることよりも幸せかどうかというのも、その人次第だと思います。今回は、どのような人がフリーランスに向いているのか、そして、どのような人はフリーランスで生きていくほうが幸せなのか。そのことについて書きます。

フリーランスに向いているのは、こんな人です。

ひとりでいることが苦痛ではなく、むしろ心地よいと感じる人

家族や彼女、友だちと一緒にいないと寂しいという人がいます。そういう人は会社員のままでいるか、独立してもスタッフを雇って社長になったほうが良いでしょう。

私は昔からひとりでいることが苦痛ではありませんでした。もちろん、誰かと一緒にいることが嫌なのではなく、むしろ楽しいこともあるのですが、(奥さん以外の)誰かと長時間ずっと一緒にいると疲れてしまうことが多いです。逆に、ひとりでいても、本を読んだりして退屈することはありません。

フリーランスはひとりです。チームでプロジェクトを進めることも多いですし、フリーランス仲間にいろいろと相談することもできます。でも、結局はひとりなのです。誰かがミスをカバーしてくれることもなければ、売上は自分ひとりで確保せねばならず、すべての責任は最終的にはひとりで背負うのです。

そして、ひとりで行動することが増えます。打ち合わせに行くのもひとり。仕事をしているときもひとり。一日のほとんどの時間をひとりで過ごします。それでも、私は全然寂しくないですし、孤独感にさいなまれたことは一度もありません。むしろ、ひとりでいることを心地よく感じています。

フリーランスになるなら、私のようなひとりでいることが全然苦痛ではない人のほうが向いていると思います。

他力本願でない人

独立したら誰かに頼ることはできません。自分のスキルやアイデア、コミュニケーション能力だけで生き抜いていかなければなりません。誰かの言うことを聞いていれば生活費が確保されるなんてことは、独立したその日から一切なくなります。

どんなに会社員時代に上手くやれていた人でも、独立すれば勝手が違うことに戸惑うと思います。会社員時代は、いろんな人や会社の看板や信用に守られていたことに気付きます。痛感すると思います、本当に。会社は魔法の国だったと思い知るでしょう。独立すると、その魔法は解けるのです。

そのときに、他力本願で仕事をする人や、自分で自分の道を決めることが出来ない人は右往左往してしまいます。フリーランスになったら誰にも頼らず、ノウハウもなく、生きる糧は自分で稼がなければなりません。

謙虚でありながら、お人好し過ぎない人

仕事の依頼が途絶えないフリーランスの人は、みんな謙虚です。誰かに対して尊大な態度をとることはありませんし、どんなに仕事が忙しくても約束は必ず守ります。たいして売れていないフリーランスほど、たまたま仕事が立て込んだりすると「俺忙しいから」と調子に乗ります。

ただ、いい人過ぎるのもダメです。気弱な人に多いのですが、相手の要望をなんでも聞いてあげようとすると、フリーランスはいつか潰れます。「上手くいったらお金払うからさ。とりあえず手伝って」みたいなことを言う人に代表されるのですが、フリーランスを上手く利用しようとする人は結構います(特に50代とかに多いです)。

人を思いやる気持ちは大切ですが、ときには毅然とした態度をとることも重要です。無理なものは無理とはっきり言える人でなければ、長年フリーランスとしてやってことは難しいです。

常に向上心があり、ラクなほうへ逃げない人

フリーランスになると、「お前はこういうスキルをもっと磨いたほうがいいよ」と忠告しくれる上司はいなくなります。自分に足りないものは、自主的に身に付けていかなくてはなりません。

そのためには、ラクな道を選ばないストイックな姿勢が必要です。自分を律し、淡々とやるべきことをやっていけるような人でないと厳しいでしょう。

学生時代、人気者だった人

クライアントは、フリーランスの仕事の力だけを見て依頼してくるのではありません。一緒に仕事をしていて楽しいかや、話しやすいかなど、フリーランスの人柄的も大きく影響します。

究極的なところを言えば、嫌われる人はなにをしても嫌われるのが現実です。根も葉もないことを言うようですが、ビジネスの世界ではシビアです。人から嫌われる資質を持ってしまっている人は、フリーランスでやっていこうと思っても辛い現実が待ち受けているだけだと思います。

そこで考えていただきたいのが、学生時代に自分は人から好かれるタイプだったか?ということです。

社会人になると、周りはみんな大人ですから露骨に人を嫌ったりしませんし、下請けの人や部下とか後輩はちやほやしてくれるので自分のことを人気者と勘違いしがちです。しかし、学生時代の人付き合いは損得勘定がまったくありません。一緒にいても楽しくない人とは友だち付き合いをしませんし、お金を持っていても好きでない人とは恋人にはなりません。

別にクラスの人気者であった必要はありませんが、少なくとも嫌われ者ではなく、例え少数であっても自分のことを親友だと思ってくれている人がいたり、自分のことを好きになってくれる異性がいた人でないと厳しいかもしれません。


これはあくまでも私が感じる適性です。必ずしも正しいわけではないかもしれませんが、私の周りでフリーランスとして活躍している人は、このような資質を持った人が大半です。フリーランスになるかどうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。