フリーランスって実際どうなの?

フリーランスとして独立すること、働くこと、生きることについて。

フリーランスはどんな服装をすべきか?

生活が苦しいことが服装に滲み出ている人がいます。フリーランスの人にもいるのですが、服装がみすぼらしい→印象が悪くて仕事が来なくなる→ますますお金に困り服装が…と負のスパイラルに陥ってしまいます。

「武士は食わねど高楊枝」ではないですが、独立当初の収入が不安定な時期でも服装はバッチリとキメているべきです。

クライアントと会うときはジャケット+革靴が基本

“お客さま”と打ち合わせしたり、プレゼンに行くときはフォーマルな格好をしましょう。フリーランスはアーティストではないのでファッションで変に自己主張するべきではなく、ビジネスの場にふさわしい服装をすべきです。ただ、平凡なスーツではサラリーマンっぽすぎるので、ジャケット&革靴のスタイルくらいが調度いいと思います。

ジャケットは、超高級品である必要はないのですが、トゥモローランド等のセレクトショップで購入するくらいのお金はかけましょう。ジャケットは生地や仕立てで、意外と品質の見分けがつくものです。

革靴に関して言えば、ぜひ10万円くらいの予算を確保して買ってもらいたいと思います。私は現在、黒のオールデンと、茶のクロケット&ジョーンズをメインに履いています。
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私が履いているのはオールデン Vチップの黒。10万円ちょっとくらいのモデルです。オールデンはコートバン(馬の臀部の皮)のモデルとそうでない廉価モデルがあるのですが、“オールデンといえばコートバン”のイメージが確立されており、コートバンの独特の光沢は非常に魅力的なので、私は断然コートバンのモデルをおすすめします。ただ、コートバンのモデルは取り扱っているお店が少ない上に、大変人気のため予約してから入荷されるまでにかなりの時間を要します。私はバーニーズニューヨーク新宿店のリニューアルオープンの際に、目玉商品として販売されているのを見つけて購入しました。

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もうひとつはクロケット&ジョーンズのハンドグレードというモデル。10年以上前に新宿の伊勢丹メンズ館で購入しましたが、今でもバリバリの現役で、いい味を出しています。7〜8万円くらいだったと記憶しているのですが、当時は編プロに在籍していた超薄給時代だったので、クレジットカードの12回払いで購入しました。

他にもいくつか革靴を持っていますが、主にこの2モデルを頻繁に使用しています。革靴はしっかりメンテナンスすれば、本当に長持ちします。安い革靴を買うより、思い切って高いモデルを購入したほうがコストパフォーマンス的にも優れていますので、ぜひ革靴にはお金を惜しまず投資しましょう。

ひとりで仕事する日も最低限のきちんとした格好を

ひとりで仕事をしたり、打ち合わせがあってもクライアントではなければ、ジャケットを着たり革靴を履く必要はないと思います。ただし、仕事仲間もあなたのファッションはちゃんとチェックしていますし、どこで誰に見られているかもわかりません。それに、急にクライアントのところに行かなくてはいけないこともあります。それなりにきちんとした格好はしておきましょう。私の場合は、襟付きのシャツを着て、カジュアルすぎないスニーカーを履くようにしています。

また、自宅で仕事する日も、個人的には寝間着でいたり、ヨレヨレの服を着ていることはおすすめしません。気が引き締まらず、その緊張感のなさが仕事にも出てしまうからです。私は一日自宅にいるときも、寝癖を直し、髭を剃り、シャツに着替えるようにしています。フリーランスは気持ちがダレないように、自分自身を律するようにしましょう。

なによりも大切なのは清潔感

ジャケットや革靴はそれなりに高価なものをと書きましたが、別に服装全部にお金をかける必要はありません。ジャケットの下に着る白シャツはユニクロでいいと思います。というか、私はユニクロの白シャツが気に入っているので何枚も持っています。

なかには、会社員時代はまったくファッションに気を遣っていなかったという人もいるでしょう。そんな方には『最速でおしゃれに見せる方法』という本がおすすめです。ファッションの理論が体系的に分かりやすく説明されていますし、ユニクロなどのファストファッションを上手く取り入れる方法も豊富に紹介されています。一読していただければ、ファッションのキモが分かります。

最速でおしゃれに見せる方法

最速でおしゃれに見せる方法

大切なのは清潔感のある服装をすることです。シャツは毎日洗い、きちんとアイロンをかける。そして、襟や袖が黄ばまないように気をつけましょう。私は毎晩洗濯機に入れるときに、襟に染み抜き剤を塗っています。そして翌朝洗濯機で洗えば、襟が黄ばむことはほとんどありません。襟が黄ばまなければ、自然とシャツは長持ちします。

革靴は定期的に磨くことが大切です。きちんと磨いてある革靴は素敵な光沢を発します。安い革靴では磨いてもあまり良い光沢が出ませんし、そもそもきちんとメンテナンスしようという気持ちになりにくいものです。そういった理由からも、愛着を持って大切にできるくらいの高価な革靴を購入するようにしましょう。

仕事が忙しくても、最低限の身だしなみは整える

せっかくガムシャラに仕事を頑張っていても、打ち合わせ中に鼻毛が出ていたらあなたの評価はガタ落ちです。髪の毛がボサボサだったり、シャツがシワクチャだったら、せっかく仕事で積み上げた評価を無駄に落としてしまいます。

あまりに忙しくて、身だしなみになんか構っていられないという気持ちも分かります。でも、忙しいからといって見出しなみに気を使えなかったり、心が荒んでコミュニケーションがなおざりになるような人は、「そこまでの人なんだな」と思われてしまいます。そういう人は仕事でミスを犯したり、トラブルを起こしても、「忙しかったから」と言い訳するからです。

センスに自信がなければ、カラーコーディネーターへ相談

パーソナルカラーというものををご存知でしょうか? 人にはそれぞれ似合う色合いがあり、それを診断してくれるのがカラーコーディネーターです。

「自分は青が似合う(もしくは似合わない)」という考え方は間違いだそうです。似合う青と似合わない青の色合いがあり、同じく赤や緑にも似合う色合いと似合わない色合いがあるのです。有料になりますが、カラーコーディネーターにお願いすると診断してもらえます。

パーソナルカラーがわかれば、自分に似合う色がわかります。しかも、さまざまなバリエーションの服を揃えやすくなります。「自分は青が似合うんだ」程度の認識のままだと、青系の服ばかりを買ってしまい、クローゼットのなかが似たような色の服ばかりになってしまいがちです。青や赤や緑それぞれに自分に似合う色合いがあるということがわかると、似たような色の服ばかり買わなくなります。カラーコーディネーターに診断してもらうにはそれなりにお金がかかりますが、それ以降はムダな服を買わなくてすむと思えば安いものです。

でも、スタイルを維持することが一番大切

あるスタイリストがこんなことを言っていました。「どんな服を着るかも大切だけど、最も重要なのはユニクロを着ても似合う体系を維持すること」。すごく納得できる言葉です。ユニクロの広告に出ているモデルさんは、ユニクロを着ていてもすごくお洒落に見えます。でも、街中で見かけるユニクロを着たビール腹の人はすごくダサく見える。スタイリングのセンスもありますが、なによりも体系の差が大きく影響しているのです。フリーランスになって自宅でばかり仕事をしていると、体がたるみがちです。気をつけましょう。

いつも見られているという意識を

まだまだ、フリーランスとして仕事をする人は少数派です。なので、フリーランスをしていると仕事で会う人に好奇の目で見られがちです。会社員として仕事をしている人よりも、いろいろと見られているものです。変な格好をしていれば余計に目立ちます。目立つのであれば、センスよく目立つべきです。

ファッションに気を使うのは面倒に感じるかもしれませんが、仕事の一環だと思ってお互い頑張りましょう。